ブログ
BLOG

ゴルフの調子を崩さないためにできること~ゴルフ専門トレーナーのひとりごと~

2025.05.02

お忙しい中、こちらの記事を読んでいただきありがとうございます!

~ひとりごとシリーズはゴルフ専門トレーナーとして日々感じていることなどを気負わず文章にしてみようというものです~

今回はゴルフの調子を崩さないためにできることについて、ゴルフ専門のトレーナーの視点から書いてみようと思います。

さっそくですが、結論は「内的フィードバックの機能をいかに高めるか」だと個人的に考えています。

皆さんはゴルフをしていて

「今日は調子よかったな」
「前半は良かったけど後半崩れてしまったな」

と感じる経験は多いのではないでしょうか?

調子の良し悪しの原因が、自分の中であればいいのですが、困ったことに原因が自分でよく分からないなんてこともよくあります。

この、調子の良し悪しの原因が自分で分からない人に多い特徴として、内的フィーバック能力が低いという点があります。

ここで一度、内的フィードバック・外的フィードバックという言葉の簡単な説明をさせて頂きます。

フィードバックとは
【目標や目的に向かって起こした行動について間違いや改善の余地がある点を伝えること、結果の情報を原因側に戻すこと】とあります。

そして、フィードバックは内的・外的の2つに分けられます。

・内的フィードバック:運動を行う際に自分の感覚に基づいて運動を評価・学習すること。空間上に自分の関節がどの位置にあるのか、どの筋肉や関節をどの方向に動かすかなど

・外的フィードバック外部からの情報をもとに運動を評価・学習すること。コーチング(YouTubeのレッスン動画も含む)や数値の計測(シミュレーションゴルフ)など

おもに運動学習する際には、この2つのフィードバックを用います。どちらが良い・悪いではなく、バランスの問題で、技術レベル(初心者かプロか)によっても異なってきます。

ゴルフをプレイするいちゴルファーとして、そして身体を取り扱うトレーナーとして感じるのが、ゴルフの練習環境において外的フィードバックがかなり溢れているということです。

インドアゴルフ練習場も増え、科学技術も進歩する中でスイングパフォーマンスの指標を数値化して見れるようになりました。

また、レッスンやスクールなどの場所も増え、YouTubeや各種SNSの発達によりゴルフレッスン動画やスイング理論などの情報も多くなっています。

こうして、自分の外側からの情報(フィードバック)が増えることでメリットがあるなか、大きなデメリットも出てきています。

それは、自分の感覚を使って運動学習の正誤判断が出来ず修正が難しくなるということです。

外からのフィードバックに頼りすぎると、自分で今の運動が良かったのか、はたまた悪かったのか判断能力が鈍くなります。

これが、調子の良し悪しの原因が分からないという根本にある問題の1つだなと考えております。

もちろん、実際のコースでは天候やコースの状態、その日の体調など色んな条件によって調子の良し悪しは変わります。

しかし、これらの条件は原則自分でコントロールすることが出来ません。
自分で天気や風、コースの状態をコントロール出来る人間なんていません。だからこそ、ゴルフの難しさ・楽しさがあると思います。

問題は自分で何がコントロールできるのかです。

「今のスイングは重心が少し後ろになって起き上がってたな。もう少し腹筋を意識して重心の位置は母指球あたりをイメージしよう」

「今日は右手の感覚が強くて、フェースが少し閉じてあたっているから左の背筋を使ってしっかり引っ張るイメージを持とう」

これはあくまで一例ですが、自分の身体の感覚と照らし合わせて、どんなイメージを持つのか、どこに意識を向けるか、どんな動きをするか

これらは自分でコントロールすることが出来ます。コントロールできるということは、正誤判断がしやすいということです。

自分でコントロールできることにまずは集中して、コントロールできない外部環境を考慮してコース戦略を考えていく

こんなゴルフが出来たら、今よりスコアも上がりそうな気がしてワクワクしませんか?

ここまで読んでいただいて、じゃあどうやって内的フィードバックとやらをもっと使えるようになるんだよ!と思いますよね。

答えは簡単です。

運動してください。

もっというと、自分の身体に意識を向けるようなヨガやピラティス、ストレッチ、筋トレなどがベストです。

これらの運動は比較的シンプルな動きから始められて、自分で身体に意識を向けやすいので初めの入り口として適していると考えています。

最終的にはゴルフの練習(打ちっぱなし)でも自分の身体に意識を向けられると良いですが、スイング中はクラブやボールに意識が向いて身体に意識を向けるのが初めは難しいので、まずはゴルフ以外の運動を通して始めるのがおすすめです。

これを機に、ゴルフのために何か運動を始めてみるのも良いかもしれませんね。

今回は、ゴルフの調子を崩さないために出来ることとして、内的フィードバックを高めていきましょうというお話をさせて頂きました。

何か皆さんのゴルフのお役に立てていたら嬉しいです。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

整形外科クリニックで理学療法士として勤務し、運動器疾患をはじめ多くのスポーツアスリートに関わる。また、千葉県~東京都をはじめ国内でも数少ないゴルフ専門トレーナーとして活動中。 自身もゴルフを行い、トレーニングをして1年で飛距離が+70yardアップした経験を活かし、飛距離アップやスイングフォーム改善のためのトレーニングやコンディショニングを得意とする。 医学をベースにした身体への豊富な知識と、プロ~学生アスリートまで累計1万人以上見てきた経験を併せ持った身体のプロフェッショナル

関連記事

初回体験トレーニング 公式LINE